薄毛の悩み、その原因について解説します

薄毛が気になっている方は「何が原因なんだろう」「遺伝だから仕方ないのかな」と悩んでいるかもしれません。薄毛にはさまざまな原因があり、男性と女性で薄毛の理由は異なります。薄毛を予防、これ以上進行させないためにも、薄毛の原因について知っておくことが大切です。

本記事では、男女それぞれの薄毛の原因について詳しく解説します。

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男性の薄毛の原因とは？

まずは男性の薄毛の原因から解説していきます。男性特有の薄毛の原因はAGAです。

AGAとは男性型脱毛症のことで、頭頂部や生え際から薄毛が目立つようになる場合はAGAの可能性が高いです。髪の毛に影響を及ぼす男性ホルモンにジヒドロテストステロンがあります。男性ホルモンのテストステロンが、男性らしい体を作る5αリダクターゼという酵素と結びついたときに生まれるのがジヒドロテストステロンです。AGAを発症した男性の髪の毛には、このジヒドロテストステロンが多いことが分かっています。

AGAは投薬で治療するのが一般的です。頭頂部や生え際の薄毛が気になる方は、AGAの専門医に相談しましょう。父親や祖父がAGAの場合、遺伝する確率が高いと言われています。

女性の薄毛の原因は？

女性特有の主な薄毛の原因は3つです。薄毛が気になり始めたら、まずは以下に該当していないか確認しましょう。

ヘアアレンジ

常にポニーテールや編み込み、髪の毛を引っ張るヘアアレンジをしていたり、長い髪をいつも同じ分け目でセットしたりすると、ヘアアレンジが原因で薄毛になってしまうことがあります。これは牽引性脱毛症と呼ばれ、頭皮に強い力がかかることで、その部分の血行が悪くなって薄毛になってしまうものです。

産後のホルモン量の変化

妊娠中は女性ホルモンが増加している状態ですが、出産すると大きく減少してしまいます。この女性ホルモンの大幅な変化が、産後の薄毛の原因です。出産後に生え際などの抜け毛が気になりますが、多くは徐々にまた生えてきます。

閉経によるホルモン量の変化

閉経した女性は、それまでよりも女性ホルモンの分泌量が大幅に減ってしまいます。そのため、髪の毛全体のボリュームがなくなったように感じてしまいます。生えてくる髪の毛も細くなり、ツヤが失われてしまうことも多いです。

男性と女性に共通する薄毛の原因は？

男性と女性に共通する薄毛の原因もあります。ここまでに紹介した原因に心当たりがない場合は、他にどのような理由があるのか確認しておきましょう。

血行不良

健康な髪の毛を生やすためには、髪の毛に必要な栄養を頭皮に送らなければなりません。しかし血行が悪くなると、必要な栄養が頭皮まで届けられなくなってしまいます。運動習慣がないのであれば、軽い運動をして血行を促進しましょう。

また、常に同じ姿勢をキープしなければならない仕事をしている場合、血行が悪くなりやすいです。デスクワークなどの業務に携わる方は、肩や首のストレッチをする習慣をつけましょう。

栄養不足

血行が良くなっても頭皮に届ける栄養がなければ、健康な髪の毛は育ちません。頭皮に栄養を届けるために、栄養バランスを意識した食事をとりましょう。髪の毛に必要な栄養素は、タンパク質・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンE・亜鉛です。

また、高カロリーで脂質が多い食事は、皮脂の分泌を促し、頭皮環境を悪くしてしまいます。ジャンクフードをよく食べている方は、ヘルシーな食生活を意識しましょう。

過剰なストレス

過剰なストレスを感じると、副交感神経が活発になり、血管が収縮してしまいます。その結果血行が悪くなるため、ストレスも薄毛の原因の一つです。自分なりのストレス発散方法を見つけて適度に解消しましょう。

間違った頭皮ケア

薄毛が気になって間違った頭皮ケアをしてしまうと、かえって薄毛が進行しかねません。シャンプーをするときにこすりすぎたり、1日のうちに何度もシャンプーをしたりすると、頭皮環境が乱れてしまう可能性があるため、正しいヘアケアを意識しましょう。また、シャンプーが頭皮に合っていないと、頭皮環境が乱れて薄毛が進行してしまいます。

原因に合った対処法で薄毛を改善しよう

今回紹介したように、男性には男性特有の、女性には女性特有の薄毛の原因があります。ただ、共通する原因が薄毛を引き起こしている可能性もあるため、薄毛が気になるのであれば、生活習慣や頭皮ケアのやり方は一度見直してみると良いでしょう。運動やストレッチを取り入れて血行を改善し、バランスのよい食生活を心がけてみてください。

育毛剤と頭皮マッサージなども取り入れながら、健康でボリュームのある髪の毛を取り戻しましょう。

 

記事監修

毛髪診断士：篠原沙希