湯シャンとは?
育毛お役立ちコラム
2024.04.08
一度は耳にしたことがありませんか?「湯シャン」。
間違った知識や方法で湯シャンをすると頭皮にダメージを与えることがあるのはご存じですか?湯シャンが自分に合う・合わないのか参考にしてみてください。
目次
- 1.「湯シャン」とは?
- 2.湯シャンのメリットは?
- 3.湯シャンの効果はすぐに実感できるもの?
- 4.湯シャンの正しいやり方と回数
- 4-1.湯シャンの手順
- 4-2.湯シャンの注意すべき点
- 5.自分の肌質を理解して、肌質に合う洗髪方法を選ぶ
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「湯シャン」とは?
湯シャンとは「洗髪剤(シャンプー)を使わずに、お湯またはぬるま湯で頭皮を洗う」こと。シャンプーによる洗い過ぎを防ぐことで、肌質によっては頭皮環境を整える効果を期待することができます。
湯シャンのメリットは?
肌に合わないシャンプーは頭皮のうるおいを必要以上に奪い乾燥を招いてしまいます。湯シャンをすることでシャンプーの洗浄成分による頭皮への刺激が軽減できるので、うるおいを保つことができます。頭皮の乾燥が気になっている人は湯シャンをしてみるのもいいかもしれません。
頭皮の乾燥を防ぐので肌本来のうるおいと皮脂のバランスを安定させます。
シャンプーを使って洗髪後、頭皮にピリピリとした刺激やかゆみを感じる人は、使用しているシャンプーが肌に合っていないかもしれません。洗浄力の強いシャンプーは、頭皮のうるおいを奪い、乾燥を招きます。頭皮は乾燥した状態が続いていると皮脂が過剰に分泌され、ベタつき・湿疹などのトラブルになることも。湯シャンで頭皮の乾燥を防ぐことで肌本来のうるおいと皮脂バランスを安定させるのです。
頭皮環境が整ってくれば抜け毛の対策にもなります。
乾燥やフケ、ベタつきなどが生じるのは頭皮環境が良くない証拠。長く続くと頭皮の炎症などから抜け毛が増えてくる恐れもあります。頭皮環境が整うことは抜け毛対策にもなります。
湯シャンの効果はすぐに実感できるもの?
湯シャンを始めたらどれくらいで効果を実感できるのでしょうか。じつは、肌質などの個人差によって差があり、効果を実感するまでには時間がかかります。
例えば、毎日シャンプーをしている人が湯シャンを始めると、頭皮がその変化についていけず、皮脂バランスが不安定になることがあります。肌質次第なので、頭皮環境が整うまでに早ければ数日、数カ月かかることもあります。湯シャンでどのような効果が出るのかやってみないと分からないこともあって、脂性肌など肌質によっては湯シャンが合わない人もいます。合わないと感じたら無理に続けることはやめましょう。
湯シャンの正しいやり方と回数
湯シャンを始める場合、いきなりシャンプーをやめるのは良くありません。それまで毎日シャンプーをしていたのに、突然シャンプーをやめると皮脂量の変化をコントロールできず、ベタつきや湿疹などの頭皮トラブルにつながります。
いきなりシャンプーを止めるのではなく、まずは1週間に1~2回シャンプーを使わない日をつくり、慣れてきたら少しずつ湯シャンの日を増やして、ゆっくりと切り替えていきましょう。
湯シャンの手順
洗髪前に軽くブラッシングをする。
シャンプーを使う時もそうですが、湯シャンをする時にも洗髪する前には軽くブラッシングをして頭皮の汚れやホコリを浮かせましょう。湯シャンはシャンプーを使う時に比べて洗浄力が弱いので汚れを落としやすくするためにブラッシングをすることが大切です。
湯シャンのお湯は38℃~40℃のぬるま湯ですすぐ。
お湯の温度が高すぎると皮脂を洗い流し、乾燥の原因になります。逆にお湯の温度が低すぎると汚れを落とし切るのが難しくなります。お湯の温度は季節や頭皮の状態に合わせて調整してください。
指の腹でマッサージをするように洗髪する。
湯シャンをする時は指の腹でマッサージをするように優しくもみほぐすように念入りに洗髪してください。洗髪前のブラッシングで髪に付着した汚れはある程度お湯で落とせます。湯シャンでは頭皮の皮脂汚れを落とすことを意識しましょう。ゴシゴシこすると頭皮を傷めてしまうこともあるので優しく洗髪しましょう。
ドライヤーで丁寧に乾かす。
洗髪後の濡れた髪をそのままにしておくと頭皮に雑菌が繁殖しやすくなります。雑菌
の繁殖はかゆみや炎症、臭いといった頭皮トラブルの原因になるので、洗髪した後はその
ままにせず、すみやかにドライヤーで乾かしましょう。
トリートメントはどうする?
髪の毛のきしみや傷みが気になる人はトリートメントやコンディショナーでヘアケアを行いましょう。トリートメントは洗い流さないタイプがおすすめです。トリートメントを頭皮につけないように毛先のみケアしましょう。使用頻度は頭皮と髪の状態に合わせて調整してください。
湯シャンの注意すべき点
湯シャンには肌質や髪質によって合う人と合わない人がいます。
ベタつきや臭いが残ることがある
脂性肌の人が湯シャンをすると皮脂を落としきれず頭皮にベタつきや臭いが残ることがあります。湯シャン後、すぐに頭皮がベタついたり、頭皮の臭いが気になる人は湯シャンを続けず、まずは週1回のペースで始めてみて調子が良いと感じたら続けてみましょう。湯シャンで頭皮トラブルが増えるようなら今まで通りの洗髪方法に戻してください。
整髪料を使う人
ワックスやムース、スプレーなどの整髪料は湯シャンだけでは落とし切れません。整髪料の成分が髪や頭皮に残り、頭皮の毛穴をふさいだり、かゆみや臭いの原因になるので頭皮に良くありません。
髪のツヤがなくなる
市販のシャンプーには髪のツヤ出しのためにコーティング剤が配合されています。シャンプーを使わなくなるとコーティング剤の効果もないので、髪にツヤがなくなり指通りが悪いと感じることがあります。
湯シャンの効果を実感するまでには時間がかかる。
湯シャンをして頭皮環境はすぐ改善しません。頭皮の皮脂バランスは時間をかけてゆっくり変化していくので効果を実感するまでには時間が必要です。乾燥やフケ、かゆみをすぐに直したい場合は皮膚科などの医療機関に相談してください。
自分の肌質を理解して、肌質に合う洗髪方法を選ぶ
湯シャンはシャンプーの使用を控えることで頭皮の皮脂バランスを整える洗髪方法です。乾燥しやすい人やアトピー体質の人が正しい方法で適切に行えば効果を期待できますが、肌に合わない人が湯シャンを行うとベタつきや抜け毛などのトラブルを起こす恐れがあります。自分の肌質を理解し、肌質に合った洗髪方法で頭皮環境を整えていきましょう。
毛髪診断士 猪口智美