食生活が髪に与える影響とは?徹底解説します!
豆知識
2021.09.28
秋はおいしいものがたくさん。ついつい食べ過ぎてしまうという方も多いのではないでしょうか。おいしい食べ物がたくさんある季節だからこそ、食べ物が髪の毛に与える影響について考えてみませんか。
目次
- 1.乱れた食生活は薄毛に繋がる?
- 2.髪や頭皮に悪影響を与える食事とは?
- 2-1.【暴飲暴食】
- 2-2.【ダイエットによる過剰な食事制限】
- 2-3.【インスタント食品など栄養の偏った食事】
- 2-4.【朝食を抜く】
- 3.「まごはやさしい」と呼ばれる食材を積極的に摂ろう
- 3-1.【ま】「まめ」…食物繊維をたっぷりと含む植物性のタンパク質。
- 3-2.【ご】「ごま」…ビタミンEがたっぷりでミネラルが豊富。
- 3-3.【は(わ)】「わかめ・こんぶ」…ミネラル豊富でカロリーが低い。
- 3-4.【や】「やさい」…ビタミンCや食物繊維が豊富。
- 3-5.【さ】「さかな」…良質のタンパク質、亜鉛を含む。
- 3-6.【し】「しいたけ等のきのこ類」…ミネラルが豊富。ビタミンDを含む。
- 3-7.【い】「イモ類」…ビタミンCや食物繊維が豊富。
- 4.まとめ
乱れた食生活は薄毛に繋がる?
食事は、健康な体を維持するために必要不可欠なものだということは、多くの人が当たり前に知っているのではないでしょうか。では、健康な髪の毛を育てるためにも、バランスのよい食事が必要だということを知っていますか。
髪の毛や頭皮も含めて、私たちの体は「食べたもの」で構成されています。薄毛や抜け毛などの悩みを解決するためには、食生活が髪に与える影響について考えることはとても大切です。
今回は、具体的に髪に悪影響を与える食事をお伝えし、頭皮はもちろん体にもよい食べ物についてご案内します。
髪や頭皮に悪影響を与える食事とは?
【暴飲暴食】
暴飲暴食は肝臓に負担がかかり、肝機能の低下に繋がります。肝臓と髪の毛の関係はご存じでしょうか。
髪の毛の主成分であるタンパク質。食事で摂取したタンパク質は、小腸でアミノ酸に分解され、肝臓で蓄えられ、髪の生成に必要なタンパク質が作り出されます。
つまり、肝臓は髪の毛に必要なタンパク質を作り出し、血液を通して毛根に運ぶ役割をしている重要な臓器なのです。
肝臓が弱っていたり肝臓の病気を患っていると、必要なタンパク質が合成されず、弱々しい髪になったり、成長する前に抜け落ちてしまうことも考えられます。
また、栄養素は、生命維持に必要なところから配分されるため、肝機能が低下していると、生命維持にあまり必要でない髪にまで、タンパク質が行き渡らなくなり、薄毛に繋がる可能性があります。
暴飲暴食をすることは肝機能の低下に繋がりますので、髪の毛のためにも、体のためにも、腹八分目を常に意識することが大切です。
【ダイエットによる過剰な食事制限】
食事の量を極端に減らす無理なダイエットは注意が必要です。食事を極端に減らせば、それだけ摂取できるエネルギーや栄養素も減ってしまいます。すると、髪にも栄養が行き渡らなくなり、抜け毛や薄毛などの悪影響を引き起こすリスクが高くなります。
また、ダイエット中の方は、脂肪分の多い食事は制限している人も多いと思います。脂肪分の摂りすぎは良くないことですが、まったく摂らなければ皮脂の分泌が極端に少なくなり、頭皮が乾燥してしまいパサつきなどに繋がる可能性が高いです。
他にも、過度な食事制限により、髪にとって最も大切と言われているタンパク質が不足すれば、健全なヘアサイクルの崩れにつながります。さらに栄養不足から女性ホルモンのバランスが乱れることで、髪の生成過程そのものに支障をきたすこともあります。
また、過度なダイエットはストレスとなり、髪に悪影響となる可能性も十分考えられます。ダイエットをする方は、極端な食事制限は避け、運動などと併用することをおすすめします。
【インスタント食品など栄養の偏った食事】
インスタント食品やコンビニ弁当、外食が多い方も注意が必要です。これらはとても便利ですが、栄養が偏りやすいことはご存じだと思います。もちろん、それは、体だけではなく髪や頭皮に影響を与えます。
インスタント食品やコンビニ弁当、外食などに頼りすぎてしまうと、栄養バランスが崩れ、栄養不足となり、抜け毛の原因となることも。
また、動物性脂肪が多く高カロリーの食事や揚げ物が多い傾向にあります。そのため、脂肪分を摂りすぎて、皮脂の過剰分泌を招き頭皮環境が悪化しやすくなります。
お手軽なインスタント食品などは、そればかりになると栄養が偏りがちになるので、サラダなど野菜類を1品追加するなど、上手く付き合っていくことが大切です。
【朝食を抜く】
朝、時間がなくて朝食を抜いてしまう…という方も多いと思います。実は、朝食をしっかりと食べることが抜け毛予防になることをご存じでしょうか。
朝食を食べることは、1日のパワーとなるだけではなく、体温を上げる効果もあります。朝食を食べないと体温が上がらず、低体温を招いてしまいます。
低体温はさまざまな体の不調を招き、薄毛や抜け毛もその症状のひとつといわれています。実は、薄毛の人は低体温である傾向が高いそうです。
忙しい朝は食事を抜きがちになりますが、体のためにも髪のためにも、少しでも何か口にすることをおすすめします。たとえば、植物性タンパク質が豊富な納豆などは日本人の体質にも合っているので、朝食で摂るのもおすすめです。
「まごはやさしい」と呼ばれる食材を積極的に摂ろう
髪の毛の健康のためには、食生活がとても大切なことはご理解いただけましたでしょうか。発毛や育毛促進のためには、バランスのよい食事が欠かせません。
では、どのようなものを食べるのがよいのでしょうか。今回は健康によいとされる「まごはやさしい」と呼ばれる食品群についてご紹介します。
食材の頭文字を取った名称で、一般的には生活習慣病の予防によいといわれています。体だけではなく、育毛や発毛対策にもよいといわれていますので、積極的に摂ることをおすすめします。
では、「まごはやさしい」とは、どのような食材を指すのでしょうか。
【ま】「まめ」…食物繊維をたっぷりと含む植物性のタンパク質。
「畑の肉」とも言われている大豆をはじめ、豆類には良質なたんぱく質とミネラルが豊富に含まれています。1日に推奨される摂取量は、豆腐なら約1/3丁、納豆であれば約1パックです。その他にも、小豆や黒豆、油揚げ、高野豆腐も「ま」に含まれます。
【ご】「ごま」…ビタミンEがたっぷりでミネラルが豊富。
ごまにはたんぱく質と脂質、ミネラルがたっぷりと含まれており、抗酸化作用があると言われています。そのほか、アーモンドや栗、ぎんなん、ピーナッツなども含まれます。ごま和えやピーナッツ和えなど普段の食事にも取り込みやすいですね。
【は(わ)】「わかめ・こんぶ」…ミネラル豊富でカロリーが低い。
わかめ、ひじき、昆布、もずくなどの海藻類はカルシウムなどのミネラルを多く含みます。酢や油との相性もよく、一緒に食べることで栄養素を効率良く摂取できます。
カロリーもほとんどないのでダイエット中の方にもおすすめです。
【や】「やさい」…ビタミンCや食物繊維が豊富。
野菜はビタミン類やミネラルが多く含まれており、言うまでもなく積極的に摂りたい食材。特に、色の濃い野菜は緑黄色野菜と言われ、1日に120gほどの摂取が推奨されています。
【さ】「さかな」…良質のタンパク質、亜鉛を含む。
なかでも特に青魚は血中のコレステロールを減らす働きが期待されている他、疲労回復効果があるといわれています。肉をメインとするメニューが増えてきている人も多いと思いますが、1週間に3食以上は魚を食べることを心掛けましょう。
【し】「しいたけ等のきのこ類」…ミネラルが豊富。ビタミンDを含む。
きのこ類はビタミン類のなかでも、特にビタミンDが豊富で、カルシウムを骨に定着させるのに効果が期待されています。他にもたくさんのミネラルを含んでいるので、積極的に摂取したい食材です。
【い】「イモ類」…ビタミンCや食物繊維が豊富。
じゃがいもやさつまいも、里芋、山芋など多くの種類がある芋類ですが、どれもビタミン類や食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果が期待できます。
まとめ
今回は、食生活の乱れが薄毛に繋がるケースや積極的に摂りたい食品について説明しました。髪の毛の成長には、栄養バランスのよい食事は欠かせません。
「まごはやさしい」とは、昔からある手軽に手に入る食材ばかり。
飽食と呼ばれる現代ですが、もう一度食生活を見直して、体にも髪の毛にもよい健康的な食事を心掛けてみてはいかかでしょうか。できる範囲で少しずつでも体にも髪の毛にもよい食事を心掛けましょう。
記事監修
毛髪診断士:篠原沙希