秋の乾燥から髪を守ろう

木枯らしの吹く季節になりました。冬のたよりも聞こえ始めますね。これからの季節は夏の高温多湿とは違い、空気が冷たく乾燥する季節になります。また、寒くなってくると室内では暖房器具を使うようになりますので、ますます乾燥した空気に髪の毛やお肌がさらされてしまうことになります。

 

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乾燥はキューティクル剥がれが原因？

空気が乾燥する季節になると、切れ毛が増える、髪の毛がパサパサする、頭皮が乾燥してくる、細かいフケが出る、かゆみがあるというようなお悩みはございませんか？切れ毛が増えたり、髪の毛がパサパサするのは、乾燥によって健康な髪を維持するための水分が奪われてしまい、髪の毛の表面のキューティクルが剥がれることによって起こります。キューティクルには髪の毛の内部にある髪に必要な水分やタンパク質の流出を防ぐ役割があります。それが乾燥によって剥がれてしまうことで、切れ毛やパサつきの原因になるのです。また、頭皮も水分が奪われて乾燥してくると細かいフケが出るようになり、かゆみも引き起こしやすくなります。

また、夏のあいだに受けてしまった様々なダメージが影響している可能性もあります。夏は湿度も高く、汗もかきやすいので気づきにくいですが、エアコンの冷風などが頭皮を乾燥させて、頭皮のバリア機能を弱くさせていたり、夏の強い紫外線が髪のキューティクルを壊してしまい、剥がれてしまったキューティクルから髪の毛の水分や栄養が流れ出てしまって髪の毛が傷んでしまっていることもあるのです。

 

シャンプー剤は自分に合ったものを選びましょう

洗浄力が強いシャンプーは髪や頭皮に負担がかかり、乾燥の原因になることがあります。髪や頭皮の乾燥を防ぐためには保湿シャンプーが洗浄力も穏やかで適しています。髪の乾燥やパサつきを防ぐことが期待できる保湿シャンプーは保湿成分がたくさん含まれているため、髪に潤いを与えることが可能になります。

ただ、保湿シャンプーにはさまざまな種類があります。アミノ酸系やオイル系など、配合成分も商品によって異なります。特に、アミノ酸系のシャンプーは、適度な洗浄力がありながら頭皮への刺激も少なく、保湿力も高めのようです。シャンプーの配合成分はボトルやパッケージの裏側の表示を見るようにしましょう。配合成分が多い順に記載されているので、重視したい成分が上位に書かれているシャンプーを選ぶと良いです。

またシャンプーの種類は配合成分の違いだけではありません。保湿シャンプーには乾燥だけでなく、ハリやコシ、ボリューム不足などに対応しているものもあるので、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

 

ダメージを受けた髪にはうるおいや栄養を補うケア

一度ダメージを受けた髪の毛は元通りには戻りませんが、だからといって放っておくと、ますます傷んできてしまいます。また、予防のためにも、乾燥やパサつきを改善してくれる保湿効果や熱や乾燥、紫外線から髪の毛を守る保護効果、栄養やリペア成分補給によるダメージ補修効果、ツヤ感を出す髪質向上効果などがあるヘアオイルやトリートメントを使用して、ダメージを受けた髪にうるおいや栄養を補うケアをしましょう。

 

洗髪後はドライヤーで髪の毛の根元からしっかり乾かしましょう

キューティクルは髪の毛の表面にウロコ状になっていますが、濡れた髪の毛はキューティクルが開いています。濡れたまま寝てしまうと、枕や寝具との摩擦でキューティクルが剥がれ落ちて髪の毛のダメージが広がります。

髪の毛を洗ったら、頭皮の炎症ややけどを防ぐためにもドライヤーは頭皮から30cm離して髪の毛の根元からしっかりと乾かしましょう。仕上げに冷風をあてるとキューティクルが閉じて引き締まり、ツヤのある髪に仕上がります。

 

アイロンやコテは140℃～150℃に留める。

アイロンやコテの熱も乾燥やダメージを招く要因の一つです。使用する時は必ず乾かしてから、熱から髪の毛を守ってくれる保護トリートメントを付けてから使用したり、温度を140℃～150℃に留めておきましょう。水分が残った状態でアイロンやコテを使用すると髪の毛に大ダメージを与えてしまうので注意してください。

 

外出時には紫外線対策をしましょう。

紫外線は夏に意識が向きがちですが、太陽からは一年中降り注いでいます。紫外線対策として、外出時には帽子を被る、髪の毛用の日焼け止めスプレーをするなどがおすすめです。外出しなくても窓などを通して部屋の中に紫外線が入ってくるので、室内でもできる限り対策をしておくと良いでしょう。

 

食事で身体の内側から対策

頭皮と髪にうるおいを届けて栄養を吸収させる健康な頭皮を作るためには、毎日の食事がとても大切。皮膚や粘膜の乾燥を防ぎ、新陳代謝を促し、頭皮のターンオーバーに有効な働きをするビタミンA、コラーゲンの生成を促す働きをするビタミンC、他にもビタミン類を多く含む緑黄色野菜や新陳代謝をアップさせ、正しいターンオーバーを促すビタミンB群を豊富に含む栗、サツマイモ、キノコ、ゴボウなどを食事内容に取り入れてみましょう。

 

毛髪診断士　猪口智美