秋の食べ物は髪の毛に良い?
育毛お役立ちコラム
2023.09.07
秋といえば食欲の秋です。何を食べても美味しい季節ですが、実は秋の旬な物には髪の毛にもいい食材が多いのを知っていましたか?
秋は1年の中でもっとも抜け毛が多い季節でもあります。
抜け毛は少ない時期だと1日50本程度なのに比べて、秋は多くて200~300本も多く抜けています。なぜ秋になると抜け毛が増えるのでしょうか。
全て解明されたわけではないのですが、毛母細胞の入れ替わりや夏季の紫外線のダメージの蓄積などが原因だと言われています。
もともと動物にとって秋は換毛期にあたるので髪が生え変わる時期に相当するのです。
また毛の生え変わりには毛周期が大きく関係しているといわれ、一般的に7月は休止期に入りやすいと言われます。
この休止期の開始から終了までは約3か月程かかるため、10月頃まではいつもよりも抜け毛が増えてしまうのです。
また、夏に多く紫外線を受けた影響や頭皮の汚れなどの外的要因と、栄養不足などの内的要因が考えられています。
夏の紫外線には、A波、B波と別れていることはご存じでしょうか?
髪の毛の日焼けや変色を引き起こすB波に対して、A波は頭皮を突き抜け毛母細胞にまで影響を与えてしまいます。
夏にこの紫外線のダメージを受け続けていると、毛球で新たな細胞を増殖させることが困難となり秋の抜け毛につながるのです。
紫外線の影響以外に「汗」「皮脂」による頭皮の汚れも多くなります。
汗や皮脂による毛穴詰まりや菌が増殖している状況を放っておくと、頭皮の炎症や悪臭を引き起こすのです。
頭皮環境が好ましくない状態で放置したまま秋を迎えると抜け毛は増えてしまいます。
食習慣を見直すこと抜け毛の改善に繋がる
抜け毛は食習慣を見直すだけでも改善できる可能性があります。抜け毛・薄毛には「鉄」や「葉酸」が良いと言われています。
・鉄
鉄分が不足すると、全身に酸素を届けるヘモグロビンが少なくなる、いわゆる貧血になります。貧血になると、頭皮に酸素が届きにくくなり髪が抜けたり、生えにくくなったりします。
鉄分を多く含む食品には、レバー、肉(赤身)、魚介類、大豆、野菜、海藻などがあります。レバーに最も多く含まれていますが、レバーに含まれるビタミンAは、妊娠中に摂りすぎると胎児に影響がある可能性が報告されているので、妊娠中や妊活中は、レバーを食べる量に気を付けたほうがよいでしょう。
・葉酸
葉酸はビタミンの一種で、細胞を作り出す役割があります。レバー、うに、枝豆などに多く含まれ、髪の毛の成長を助ける働きをしてくれます。お酒を飲み過ぎると不足しがちになります。お酒をよく飲む人は、積極的に摂ったほうがいいですね。
鉄と同じく、レバーに含まれるビタミンAを妊娠中に摂りすぎると胎児へ影響する可能性があるので、妊娠中や妊活中の人は、レバー以外の食品を選ぶとよいでしょう。
抜け毛に効果的な今もっとも旬な食材はビタミンB2・ビタミンB6が必要だと言われています。
ビタミンB2は、皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあり、頭皮環境を整えるのに最も必要な栄養素。髪を育成しているケラチンというたんぱく質はこのビタミンB6がないと形成されないと言われています。
そんなビタミンの豊富な旬の食材が秋には多くあります。
例えばビタミンB2は、キノコ類にも含まれていて、特にマイタケが特に多く含まれています。
他にも、この時期にぴったりのサンマ。脂がのった美味しいサンマは、ビタミンB2やビタミンDが豊富で、他にEPA(エイコサペタンエン酸)やDHA(ドコサヘキサ酸)という必須脂肪酸が多く含まれています。
また秋には欠かせない栗も、ビタミンB1とB2を多く含んでいます。
ビタミンB6は、唐辛子、ニンニク、果実などに多く含まれています。その中でもお米にも含まれていますので、美味しい新米で補うことができます。
秋の食べ物だけで、抜け毛予防になることは嬉しいことですね。しかし、食べ物だけで完全に抜け毛が減ることはございません。
やはり、バランスの良い食事を摂る事と、運動も大事です。
抜け毛防止には有酸素運動が効果的
抜け毛防止のための運動は、基本的に有酸素運動です。
呼吸をしながら行う、リラックス効果の高いヨガやストレッチなどが適しています。
ウォーキングなどもリラックスしながら歩けるのであれば抜け毛防止に効果的です。
しかし、どの運動も正しいやり方と呼吸法で行うことが重要です。
ヨガやストレッチには、上手いか下手かというよりも、どのタイミングで息を吸うか吐くか、どのくらいの速さで身体を動かすかによって効果に差が生まれます。
どんな運動でも、抜け毛予防の効果を引き出すためには、ストレスを感じずにリラックスして運動することが不可欠です。
ウォーキングなどを習慣的に行うときには、あまりルールを厳しくしないようにすることも大事です。
毎日必ず1時間ずつ歩くというようなルールを前もって決めてしまうと、天候が悪いときも疲れがたまっているときも、そのルールに従って運動しなければならなくなります。
それがストレスになり、抜け毛を増やすほうに働いてしまったのでは意味がありません。
週3日以上、体調に合わせてできるだけ長くというような努力目標にして、できなかったときにもペナルティなどを課さないほうが、抜け毛予防には適しています。
この秋は、美味しい食べ物をバランスよく摂り、適度な運動をして生活を見直すことで、抜け毛を予防しましょう。