つむじ割れは将来薄毛やハゲになる兆候?
豆知識
2022.10.03
つむじを中心に髪の毛が割れる「つむじ割れ」ができると、「薄毛やハゲの兆候ではないか」と心配する人もいるでしょう。つむじ割れは、髪の毛の成長が止まり抜けやすくなるAGAの前兆である可能性もあるものの、それ以外の理由で生じている可能性もゼロではありません。
本記事では、つむじ割れと薄毛やハゲの関係性を紹介します。対策法についても説明するので、つむじ割れが気になっている人は参考にしてみてください。
目次
- 1.つむじ割れとは
- 2.つむじ割れは薄毛やハゲの兆候?
- 2-1.つむじ割れは薄毛やハゲの兆候の可能性がある
- 2-2.薄毛以外にもつむじ割れの原因はある
- 3.薄毛やハゲの兆候となるつむじ割れの特徴
- 3-1.1. つむじの毛が細く短くなっている
- 3-2.2. 頭皮の赤みやかゆみが気になる
- 3-3.3. つむじの渦がほころんでいる
- 4.薄毛やハゲによるつむじ割れの対処法
- 4-1.生活習慣の見直し
- 4-2.洗浄力がマイルドなシャンプーを使う
- 4-3.育毛剤・発毛剤の使用
- 5.つむじ割れが気になったら早めの薄毛対策がおすすめ
つむじ割れとは
つむじ割れとは、つむじ部分の髪の毛が前後または左右にかけてぱっくり割れている状態のことを指します。つむじ割れが生じる範囲には個人差があり、数センチのものから後頭部全体に広がるものまでさまざまです。
つむじ割れは、30代後半くらいから気になり始めますが、20代の人でも悩んでしまうこともあります。性別に関係なく、男性でも女性でもつむじ割れは発生します。
つむじ割れは薄毛やハゲの兆候?
つむじ割れが起きると頭皮が見える状態になるため、「薄毛になってきたかもしれない」と思う人が多いかもしれません。そもそも、つむじ割れと薄毛には本当に関係性があるのでしょうか。
つむじ割れは薄毛やハゲの兆候の可能性がある
つむじ割れは、薄毛やハゲを引き起こすAGAの原因となるケースがあります。なぜなら、AGAと密接に関係している「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素が、つむじ付近に多く存在しているためです。
薄毛以外にもつむじ割れの原因はある
つむじ割れが必ずしも薄毛やハゲの兆候というわけではありません。
● つむじ割れに見えやすいヘアスタイル
● 寝癖
● スタイリングミス
● 生まれつきの生え癖
● つむじが複数ある
上記のような理由で、つむじ割れが起きることもあります。つむじ割れを発見したからといってすぐに焦る必要はないので、次項で説明する薄毛との見分け方を実践してみましょう。
薄毛やハゲの兆候となるつむじ割れの特徴
薄毛やハゲの兆候となるつむじ割れは、どのように見分ければいいのでしょうか。ここからは、AGAが原因で生じるつむじ割れの特徴を3点紹介します。
1. つむじの毛が細く短くなっている
つむじの毛が細く短くなっている場合は、薄毛やハゲの兆候かもしれません。頭頂部のヘアサイクルが乱れているため、髪の毛がしっかりと成長できなくなっている可能性が考えられます。他の部位に生えている髪と質や長さを比較してみると、薄毛やハゲの兆候かどうかが見極めやすいです。
2. 頭皮の赤みやかゆみが気になる
通常、つむじは青白い色や黄色っぽい色をしています。対して、薄毛になりかけている場合は赤っぽくなっていて、かゆみが気になりやすい傾向にあります。この場合は、頭皮トラブルによって髪の毛が抜け落ちている可能性が高いです。AGAに直結するわけではありませんが、ダメージを放っておくと薄毛が進行してしまうため注意しましょう。
3. つむじの渦がほころんでいる
正常なつむじは右回りもしくは左回りに毛が流れていて、中心だけ頭皮が見えている状態です。しかし、薄毛の人はつむじの渦がほころんでいて、頭皮が透けて見える面積が広がります。特に「光に当てると頭皮がよく見える」「つむじの毛の流れが分かりにくい」という場合は、薄毛が進行している可能性が高いです。
薄毛やハゲによるつむじ割れの対処法
もしもつむじ割れが薄毛やハゲによるものであった場合は、進行を防ぐためにも早めに対処することが大切です。ここでは、薄毛やハゲによるつむじ割れの対処法を紹介します。
生活習慣の見直し
毛髪の健康は、食事や睡眠、運動といった日常的な生活習慣に深く関係しています。まずは、以下のポイントを意識して毎日の生活を見直してみましょう。
● バランスのいい食生活
● 質のいい睡眠
● 適度な運動
● 喫煙・飲酒習慣の見直し
生活習慣の乱れは自律神経の乱れを引き起こし、ヘアサイクルに影響を及ぼします。反対に、自律神経が整って血行がよくなれば、頭皮に十分な栄養が供給され、薄毛を改善できる可能性があります。
洗浄力がマイルドなシャンプーを使う
薄毛が気になるときは、シャンプーにも気を配りましょう。市販のシャンプーは洗浄力が強い傾向にあるため、洗いすぎると頭皮の乾燥や肌荒れを引き起こし、毛髪に悪い影響を与える恐れがあります。
シャンプーのときは38~40度のぬるま湯で流しながら、指の腹でマッサージするように洗いましょう。頭皮へのダメージを防ぎつつ、血行を促進して栄養を行き渡らせる効果があります。また、洗浄力がマイルドなアミノ酸系洗浄成分を使ったシャンプーや、スカルプケアができる薬用シャンプーの使用もおすすめです。
育毛剤・発毛剤の使用
医薬部外品の育毛剤には、今ある毛髪にハリ・コシを与えて抜け毛を抑える効果があります。つむじのボリュームが気になり始めた人やコシがなくなってきた人は、毎日のヘアケアに育毛剤を活用してみても良いでしょう。
対して医薬品の発毛剤には、薄毛の治療効果があります。薄毛が進行し、治療したい場合は、医療機関を受診して発毛剤を処方してもらうと良いでしょう。
つむじ割れが気になったら早めの薄毛対策がおすすめ
つむじから髪の毛が前後もしくは左右にぱっくり割れてしまうつむじ割れは、将来薄毛やハゲにつながる兆候とみられる可能性があります。つむじ周辺の髪の毛が細く短い、頭皮トラブルがある、つむじの毛の流れが分かりにくくなったといった場合は、早めに薄毛対策を始めることがおすすめです。
薄毛やハゲの兆候が心配な人は、まず生活習慣を見直しましょう。その上で、低刺激性のシャンプーを使ったり育毛剤・発毛剤を使ったりして、頭皮と毛髪の健康を促進することが大切です。
記事監修
毛髪診断士:逸原真弓