男性と女性では薄毛の特徴が違う?徹底解説!
育毛お役立ちコラム
2021.05.31
男性も女性関係なく薄毛に悩む人はたくさんいます。
抜け毛が気になったり、以前より髪の毛が薄くなったような気がして、対策をしようと考えている方も多いのではないでしょうか。
ただ、男性の薄毛と女性の薄毛には、特徴に違いがあります。
特徴の違いを知ったうえで、対策することが大切です。
今回は男性と女性の薄毛の違いを徹底解説します。
\ 蘭夢を使って髪に自信を取り戻す /
おすすめの育毛剤を見る
男性の薄毛の特徴
男性の薄毛にもいくつか種類がありますが、頭頂部やおでこの生え際から薄毛になる男性が多いです。
これは男性型脱毛症と言われる症状で、AGAとも呼ばれます。
まずは、男性の薄毛の特徴を紹介します。
男性の薄毛の症状
男性の薄毛の初期症状や、進行してしまった際の症状を詳しく解説します。
初期症状
男性の薄毛の初期症状は大きく分けて3つです。
一つ目は、髪の毛が以前に比べて柔らかくなったように感じ始める症状です。
二つ目は、短い抜け毛が目立つようになる症状です。
そして三つ目は、一日の抜け毛が300本以上になることです。
これらはヘアサイクルの乱れが関係しています。
様々な原因で正常なヘアサイクルが乱れ、髪の毛がしっかり成長しなくなってしまうことで起きてしまいます。
正常なヘアサイクルでは、髪の毛が生えて抜けるまで2〜6年ほどかかりますが、男性型脱毛症を発症すると、ヘアサイクルが乱れ、髪の毛を作り伸ばしていく「成長期」が短くなってしまい髪の毛が十分に成長しません。
また、毛が抜けること自体は本来自然なことなのですが、男性型脱毛症を発症していると髪の毛がしっかり成長しないまま「退行期」を迎えて抜けてしまうので、短い抜け毛が目立つようになります。
先ほどお話ししたように、毛が抜けることは自然なことです。
一般的に人間の頭髪量は100,000本と言われており、髪の毛が抜ける退行期を迎えている毛はその1%である1,000本です。
個人や季節による影響はありますが、男性型脱毛症を発症していない人でも1日80〜100本の毛が抜けます。
ただヘアサイクルが乱れて、多くの毛が退行期になると、それ以上に毛が抜けてしまいます。
目安として一日の抜け毛が150本以上になると、男性型脱毛症の影響を受けていると考えられます。[注1]、[注2]
[注1]アデランス ~10月1日は“スカルプの日”~秋の抜け毛と基本のスカルプケア
https://www.aderans.co.jp/newsrelease/detail/20200930094023.html
[注2]ベアAGAクリニック 薄毛・脱毛症を改善・予防する方法!ヘアサイクルや発毛に関して知ろう!
https://www.bea-agaclinic.jp/datumou-kaizen-hair-cycle/
進行してからの症状
男性型脱毛症が進行した場合、ヘアサイクルの乱れが生じて髪の毛が抜けるのと同時に、抜けてしまった毛穴から新しい髪の毛が生えて来なくなってしまいます。
これは毛母細胞という毛穴の中にある細胞が働かなくなることで、髪を生やす機能を失ってしまうからです。
男性型脱毛症がさらに進行すると、部分的に髪の毛がまばらになったように感じたり、地肌が透けて見えるようになります。
そして最終的には髪の毛が全く生えていない部分ができてしまうのです。
男性型脱毛症は頭頂部やおでこの生え際など、部分的に薄毛が進行します。
どちらかだけ薄毛が目立つようになる人もいれば、どちらも同時に薄毛が進行してしまう人も多いです。
サイドの髪の毛や後頭部の髪の毛にはあまり変化が見られないため、薄毛が進行している箇所が余計に目立ってしまうこともあるでしょう。
男性の薄毛の原因
薄毛に悩む男性の多くが、男性型脱毛症を発症しています。
では、男性型脱毛症の原因はどんなものが考えられるのでしょうか。
男性ホルモン
男性型脱毛症が発症してしまうのは、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンが影響していると言われています。
男性ホルモンにはいくつか種類がありますが、そのうちのテストステロンという男性ホルモンが前立腺・睾丸・肝臓などにある酵素である5αリダクターゼという酵素と結合すると、ジヒドロテストステロンというホルモンに変化してしまうのです。
このジヒドロテストステロンの働きが活発になると、毛母細胞を攻撃して、毛根の働きを弱まらせます。
これによって最初は髪の毛が細くなったり、しっかり成長しなくなったりするのですが、最終的には全く髪の毛が生えて来なくなってしまうのです。
遺伝
家族に薄毛の人がいると「遺伝する」と言われることがあります。
薄毛が直接遺伝するということは考えにくいと言われていますが、男性ホルモンからの影響の受けやすさや、ジヒドロテストステロンを作り出す要素の一つである5αリダクターゼという酵素の分泌量は、遺伝の影響を受けることがあります。
男性ホルモンの影響を受けやすいかどうかは、母方の遺伝が大きな影響を与えると言われています。
そのため、母方の家系に薄毛の人が多い場合、男性ホルモンの影響の受けやすさが遺伝している可能性があるかもしれません。
5αリダクターゼは、前立腺・睾丸・肝臓などから分泌されますが、この分泌量は父親からも母親からも遺伝する可能性があります。
父親か母親のどちらかが5αリダクターゼの分泌量を増やす遺伝子があれば、それが遺伝してしまうのです。
ただし、男性型脱毛症を発症しやすい可能性があるというだけで、遺伝があるからといって必ずしも男性型脱毛症を発症するわけではありません。
脂漏性皮膚炎
男性の薄毛の原因の代表的なものとして男性型脱毛症が考えられますが、男性型脱毛症以外で薄毛の原因となってしまうものがあります。
それは脂漏性皮膚炎です。脂漏性皮膚炎によって頭皮が炎症を起こすと、毛根がダメージを受けて薄毛になってしまうことがあります。
脂漏性皮膚炎はホルモンバランスの乱れや、過剰なヘアケア、食生活の乱れ、ストレスなどが原因として考えられます。
女性の薄毛の特徴
女性の薄毛は男性とは全く違った特徴を持っています。
その症状や原因を見ていきましょう。
女性の薄毛の症状
女性の薄毛の症状は大きく分けて2つです。
初期症状
女性の薄毛の初期症状として髪の毛のハリ・コシがなくなったと感じる方が多いです。
髪の毛のハリとは髪の毛の強度、コシとは髪の毛が元の状態に戻ろうとする力のことです。
健康な髪の毛はハリがあるため、150g程度の力で引っ張っても耐えられます。
またコシがあるので引っ張っても、元の状態に戻る力があるので、根本がペタンとしてしまうことはありません。
しかし髪の毛に十分な栄養が行き渡っていない状態ではハリ・コシが失われてしまい、髪の毛のボリュームが無くなったり、切れ毛が目立ったりするようになります。
進行してからの症状
女性の薄毛が進行すると、頭皮全体のボリュームが無くなったり、髪の毛が細くなったりします。
円形脱毛症を除いて、男性のように部分的に薄毛が目立つようになるのではなく、髪の毛全体に影響が出るのが一般的です。
ただ、男性ホルモンの働きが活発な女性もいます。
その場合は男性型脱毛症と同じように部分的に薄毛が目立つこともあるでしょう。
女性の薄毛の原因
女性の薄毛の原因は大きく分けて、5つ考えられます。
エストロゲンの減少
女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少すると、ヘアサイクルが乱れて髪の毛が細くなったり、新しい髪の毛が生えるまでに時間がかかってしまいます。
エストロゲンの減少は妊娠・出産や加齢によるホルモン変化が原因です。
栄養不足
過度なダイエットによって栄養不足を起こし、薄毛が目立ってしまう人がいます。
髪の毛を成長させるためには、タンパク質は必要不可欠です。
ダイエットをして薄毛が気になり始めた人は、栄養が足りていないのかもしれません。
ヘアカラーやパーマによるダメージ
ヘアカラーやパーマは、髪の毛だけでなく頭皮にもダメージを与えます。
過度なカラーチェンジやパーマのせいで、頭皮がダメージを受け、ヘアサイクルを乱して薄毛になってしまうことがあります。
血行不良
頭皮の血行が悪いと、毛穴に必要な栄養が行き渡りません。
その結果、薄毛が進行してしまうことがあります。
体全体の血行も頭皮の血行に影響しますので、冷えには注意が必要です。
牽引性脱毛症
常に同じ分け目で過ごしている、ポニーテールなど髪の毛を引っ張るヘアスタイルをしているという方は、牽引性脱毛症の可能性があります。
髪の毛が引っ張られると毛穴に負担がかかるため、毛を生やす毛母細胞が弱ってしまうのです。
男性も女性も適切なケアが必要
同じ薄毛でも男性と女性では特徴も原因も異なります。
しかしそのどちらもヘアサイクルの乱れが薄毛に繋がっていることが分かりました。ヘアサイクルを正常にするために、頭皮環境を整えることがとても大切です。頭皮環境を整えるためには、生活習慣の改善や育毛剤の使用などの頭皮ケアをまずは6ヵ月くらいを目安に継続することから始めましょう。
記事監修
毛髪診断士:篠原沙希