ヘアサイクルが回復するまでの期間はどのくらい?ヘアサイクルが乱れる原因と回復する方法を解説
育毛お役立ちコラム
2021.03.12
ヘアサイクルが乱れると、薄毛や抜け毛につながってしまいます。いつまでも健康な髪の毛を維持するためには、乱れたヘアサイクルをできるだけ早く回復させなければなりません。では、乱れたヘアサイクルは、どのくらいの期間で回復させられるのでしょうか。
本記事ではヘアサイクルが回復するまでの期間や、ヘアサイクルが乱れる原因、回復方法などを紹介します。ヘアサイクルの仕組みも紹介するので、髪の毛のことでお悩みの方はぜひチェックしてみてください。
目次
- 1.ヘアサイクルとは?
- 2.ヘアサイクルが乱れると髪の毛の成長期が短くなる
- 3.ヘアサイクルが回復するまでの期間
- 4.ヘアサイクルが乱れる原因
- 4-1.食生活の乱れ
- 4-2.運動不足
- 4-3.睡眠不足
- 4-4.飲酒や喫煙
- 4-5.過度なストレス
- 4-6.加齢
- 4-7.AGA(男性型脱毛症)
- 5.ヘアサイクルを回復する方法
- 5-1.髪の毛の成長に必要な栄養を取る
- 5-2.適度に運動する
- 5-3.睡眠をしっかりとる
- 5-4.飲酒や喫煙を控える
- 5-5.ストレスを解消する
- 5-6.育毛剤でセルフケアをする
- 5-7.専門のクリニックでAGA治療を受ける
- 6.まとめ
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ヘアサイクルとは?
ヘアサイクルは毛周期とも呼ばれ、髪の毛が生えて成長し、抜け落ちて再び経てくる周期のことです。ヘアサイクルは成長期・退行期・休止期の3つに分けられ、成長期はさらに早期・中期・後期に分類されます。
- 成長期
- 初期成長期:毛穴の中で毛が成長し始める
- 中期成長期:産毛が生える
- 後期成長期:毛がしっかりと成長する
- 退行期:毛の成長が少しずつ止まる
- 休止期:毛の成長が完全に止まり、抜けやすい状態になる
正常なヘアサイクルの場合、期間の85〜90%は成長期が占めています。個人差はありますが、成長期は男性で3〜5年程度、女性で4〜6年程度です。
※参考:奥村丈夫・安藤洋司. 「頭髪化粧品と毛髪」. 62[10]615-623, 1989, https://www.jstage.jst.go.jp/article/shikizai1937/62/10/62_615/_pdf
ヘアサイクルが乱れると髪の毛の成長期が短くなる
ヘアサイクルが乱れると、成長期が短くなってしまい、毛が十分に成長しないまま退行期・休止期に入って抜けてしまって、薄毛につながっていきます。また、健康な髪の毛が育たず、細い毛になってしまい、成長期に抜けたり切れたりする毛も増えます。女性の場合はヘアサイクルの乱れで休止期が長くなり、薄毛につながることが多いようです。
ヘアサイクルは髪の毛1本ごとに異なるので、ヘアサイクルの乱れが起きた初期の段階で気付くのは難しいかもしれません。ヘアサイクルが正常な状態でも、1日あたり50〜100本程度の抜け毛があると言われていますが、それ以上抜け毛があるようであればヘアサイクルの乱れを疑ってみましょう。
また、抜けた毛の毛根の状態を見ても、ヘアサイクルの乱れが起きているか見極められます。毛根に膨らみがあれば正常なヘアサイクルですが、以下の状態の場合はヘアサイクルが乱れている可能性が高いです。
- 毛根がない
- くびれがある
- ヒゲのようなものがついている
- 白い付着物があり、粘ついている
※参考:奥村丈夫・安藤洋司. 「頭髪化粧品と毛髪」. 62[10]615-623, 1989, https://www.jstage.jst.go.jp/article/shikizai1937/62/10/62_615/_pdf
ヘアサイクルが回復するまでの期間
乱れてしまったヘアサイクルは、生活習慣の改善などで回復を目指せます。個人差はありますが、回復するまでの期間は数カ月から半年程度と言われています。
回復するまでには時間がかかるため、なるべく早く対処することが大切です。1つの毛穴で繰り返される毛周期の回数は限りがあるので、毛周期が短いまま放置すると、その毛穴の一生分の発毛が終わって、毛が生えなくなってしまいます。
ヘアサイクルが乱れる原因や回復するための方法は次の章から紹介しますが、原因を見極めて、早期対処で改善を目指しましょう。
ヘアサイクルが乱れる原因
誰にでも起こり得るヘアサイクルの乱れは、どのような原因によって引き起こされるのでしょうか。代表的な原因を紹介するので、思い当たるものがないかチェックしてみましょう。
食生活の乱れ
栄養が偏った乱れた食生活は、ヘアサイクルが乱れる原因です。髪の毛も体の一部ですから、食事で摂取した栄養とヘアサイクルは大きく関係しています。
最近は薄毛に悩む女性も増えていますが、過度なダイエットをすると、栄養が不足して髪の毛に必要な栄養が頭皮に届けられません。また、揚げ物やラーメンなど脂っぽい食べ物ばかり食べると、皮脂が増えて毛穴を詰まらせ、頭皮環境が悪化してヘアサイクルが乱れてしまいます。
運動不足
運動不足もヘアサイクルの乱れを引き起こす原因になります。普段運動する習慣がない方は、血行が悪くなっている可能性が高いです。血行が悪いと髪の毛に必要な栄養が頭皮まで届きませんから、毛根が栄養不足に陥ってヘアサイクルが乱れてしまいます。
また、ホルモンバランスや自律神経の乱れも、ヘアサイクルが乱れる原因です。運動不足はホルモンバランスや自律神経の働きに影響しますから、結果的にヘアサイクルの乱れにつながってしまいます。
睡眠不足
睡眠不足は自律神経の乱れにつながるため、ヘアサイクルの乱れの原因になります。自律神経には交感神経と副交感神経があり、日中は交感神経が優位な状態、リラックスしているときや寝ているときは副交感神経が優位な状態です。
交感神経が優位な状態では血管周辺の筋肉が強張って血管が細くなり、血流が悪化してしまうので、必要な栄養が頭皮に届けられません。十分な睡眠が取れていないと交感神経が優位の状態が続いてしまい、ヘアサイクルを乱してしまいます。
また、髪の毛を作り出す毛母細胞は寝ている間に活発に活動するため、睡眠不足は髪の毛の成長を妨げる原因にもなります。
飲酒や喫煙
飲酒や喫煙もヘアサイクルの乱れを引き起こす原因です。
お酒を飲むと、アルコールを分解するために髪の毛の成長に必要な栄養が使われてしまいます。また、アルコールは胃腸を弱らせる原因となってしまうので、飲酒しすぎると、栄養を摂っても胃腸で十分に吸収されません。そのため、お酒を飲みすぎると、栄養不足になってしまい、ヘアサイクルが乱れてしまいます。
タバコに含まれるニコチンは、毛細血管を収縮させる原因です。髪の毛を作り出す毛母細胞は、毛細血管から髪の毛に必要な栄養を受け取っています。ニコチンの影響で毛細血管が収縮すると栄養が毛母細胞に届かなくなるので、ヘアサイクルの乱れにつながってしまいます。
過度なストレス
自律神経の乱れを引き起こす過度なストレスも、ヘアサイクルを乱す原因です。前述したとおり、自律神経が乱れると血管が収縮してしまいますから、髪の毛に必要な栄養が頭皮に届かなくなります。
ストレスが原因で、栄養不足や睡眠不足を招いてしまうこともあるでしょう。過度なストレスは円形脱毛症や抜け毛症の原因にもなるので、注意が必要です。
加齢
加齢によって毛母細胞の働きが弱まってしまうことも、ヘアサイクルが乱れる原因です。先ほども説明しましたが、毛母細胞は髪の毛を作り出す細胞です。毛母細胞の働きが弱まると、髪の毛がしっかり成長しなくなります。また、加齢で代謝が落ち、ホルモンバランスが崩れると、ヘアサイクルが若い頃よりも短くなってしまいます。
加齢は誰もが防ぎようがないものですが、それ以外の原因を防げるように意識することが大切です。
AGA(男性型脱毛症)
AGA(男性型脱毛症)を発症すると、ヘアサイクルが乱れます。AGAは薄毛に悩む男性の大半が発症する病気です。
男性ホルモンの一種であるテストステロンと5αリダクターゼという体内に存在する酵素が結合して、ジヒドロテストステロンに変化すると、TGF-βという物質を生み出します。このTGF-βはヘアサイクルの成長期を短くする作用があるため、ヘアサイクルが乱れてしまいます。
ヘアサイクルを回復する方法
乱れてしまったヘアサイクルを回復させるためには、どうすれば良いのでしょうか。ヘアサイクルを回復する方法を7つ紹介します。
髪の毛の成長に必要な栄養を取る
ヘアサイクルを正常化させ、健康な髪の毛を生やすためには、髪の毛の成長に必要な栄養を取ることが重要です。髪の毛を構成するケラチンの原料となるアミノ酸、ケラチンを合成するために必要な亜鉛などのミネラル、ミネラルの働きを助けるビタミンなどを積極的に取りましょう。
ただ、これらの栄養だけを取ってもヘアサイクルが改善するわけではありませんから、栄養バランスも意識するようにしてください。
適度に運動する
運動をすれば、血行が改善して頭皮に必要な栄養が届くため、ヘアサイクルの改善につながります。汗をかくことで毛穴の汚れも排出されやすくなるので、頭皮環境の改善も期待できるでしょう。また、運動はストレス発散にも効果的です。
睡眠をしっかりとる
自律神経を整え、毛母細胞の働きを活性化させるために、睡眠はしっかり取るようにしましょう。十分な睡眠時間を確保するだけでなく、質の良い睡眠を意識することも大切です。お風呂に入ってリラックスしたり、リラックスできる音楽を聞いたりして、睡眠の質を上げることも意識してみてください。深い眠りにつくと成長ホルモンが分泌されるので、髪の毛の成長を助けてくれます。
飲酒や喫煙を控える
前述したとおり、飲酒や喫煙はヘアサイクルを乱す原因です。過度な飲酒は睡眠の質にも影響しますから、できるだけ控えるようにしてください。タバコはヘアサイクルを乱すだけでなく、健康にも悪影響を及ぼすので、禁煙を目指すことをおすすめします。
ストレスを解消する
ストレスを溜め込まないように、自分なりのストレス解消方法を持っておきましょう。運動はストレス発散になる上に、血行改善にもつながるので、ヘアサイクルの正常化に効果的です。自分なりの発散方法で構いませんが、暴飲暴食や喫煙によるストレス発散は避けましょう。
育毛剤でセルフケアをする
今生えている髪の毛の健康をサポートしてくれる育毛剤は、ヘアサイクルの回復に効果的です。育毛剤を使うと、頭皮環境を整える効果や血行を促進する効果が期待できます。
育毛剤でセルフケアをする際は、頭皮を清潔にして塗布した後に頭皮マッサージをすると効果的です。使用量や使用方法は、製品説明の指示に従ってください。
専門のクリニックでAGA治療を受ける
AGAが原因でヘアサイクルが乱れている場合は、専門クリニックでAGA治療を受けるのも一つの方法です。AGAは放置すると進行してしまいますから、できるだけ早く治療を受けることをおすすめします。AGAは自分だけで判断はできませんから、薄毛が目立たなくなる前に一度病院を受診してみましょう。
まとめ
本記事ではヘアサイクルの仕組みやヘアサイクルが回復する前の期間、ヘアサイクルが乱れる原因、回復方法を解説しました。ヘアサイクルが乱れると、髪の毛がしっかり成長しなくなり、抜け毛が増えて薄毛につながってしまいます。
ヘアサイクルの乱れにはさまざまな要因がありますから、思い当たる原因を見極め、正しく対処することが大切です。紹介したとおり、ヘアサイクルの回復には時間がかかりますから「以前より抜け毛が増えた」「髪の毛が細くなった」と感じたら、早めに対処するようにしましょう。