薄毛に関するウワサと育毛・発毛の関係について
育毛お役立ちコラム
2021.03.11
薄毛に関するさまざまなウワサは、本当に髪の毛の育毛・発毛に影響があるのか
いつまでもボリュームのある健康な髪の毛をキープしたいと考える人は多いでしょう。
それゆえに、男性ホルモンが強いと薄毛が進行する、シリコン入りのシャンプーは髪の毛に悪いなどの髪の毛に関してのさまざまな噂に振り回されることも少なくありません。見た目に影響しやすい髪の毛のこととなると、多くの人かが気になってしまうものですが、実際のところはウワサの真相はどうなのでしょうか。
本記事では、男性ホルモンやシャンプーに含まれるシリコンが、髪の毛の育毛・発毛に影響しているかどうかなど髪に関する様々なウワサについて解説します。
そのほかにも髪の毛の健康状態や、ボリュームが気になる方にはぜひ知っておいてほしい情報を紹介していますので、しっかりチェックして今ある髪の毛を維持していきましょう。
目次
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薄毛や抜け毛の原因って?男女別に紹介
薄毛や抜け毛の原因は、男性と女性では異なります。
ここでは、それぞれの原因を見てみましょう。
どんな薄毛も原因が1つというわけではなく、さまざまな要素が絡み合っていますが、代表的な原因を紹介します。
男性の薄毛の原因
男性の薄毛の原因は、男性型脱毛症(AGA)・生活習慣の乱れ・頭皮環境の悪化が考えられます。
男性型脱毛症(AGA)は男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン」の影響により起こるものです。
男性型脱毛症(AGA)の特徴は、M字やO字、U字にまたそのどちらからも薄毛が進行します。
現在は男性型脱毛症(AGA)の治療ができる病院も増えてきました。
また、男性にも女性にも当てはまりますが、食生活・運動不足・睡眠不足・ストレス過多・喫煙習慣・飲酒習慣など生活習慣の乱れも薄毛の原因となります。
生活習慣が乱れると、自律神経やホルモンバランスが崩れて、その結果頭皮の毛細血管が収縮してしまいます。
髪の毛を健康的に生やすためには頭皮に栄養が必要ですが、毛細血管が収縮することで血行が悪くなり、栄養が届かなくなってしまうのです。
頭皮は髪の毛の土台となる部分です。
頭皮環境が悪くなることで過剰な皮脂が増えたり、乾燥が進んだりすると、頭皮が炎症を起こしたり痒みを引き起こします。
過剰な皮脂は、毛穴に詰まり髪の成長を妨げますし、乾燥した状態も髪の成長に適した状態とはいえません。
そのほかにもさまざまな要因がありますが、主にこれらの原因が複雑に絡み合って男性の薄毛は進行します。
女性の薄毛の原因
女性の薄毛の原因は分娩後脱毛症・びまん性脱毛症・牽引性脱毛症などがありますが、もちろん生活習慣の乱れや頭皮環境の悪化も影響しています。
1.分娩後脱毛症
分娩後脱毛症はその名の通り、分娩を終えたあと=出産後に起きる脱毛症のことです。
出産後は妊娠中のホルモンバランスから急激に妊娠前のホルモンバランスに戻ります。
妊娠中に多量に分泌される女性ホルモン・エストロゲンは毛周期にも影響していて、エストロゲンが急に分泌されなくなることで、髪の毛が一時的にごっそり抜けてしまうのです。
2.びまん性脱毛症
びまん性脱毛症は、髪がまばらに抜けていき全体的にボリュームがなくなっていく脱毛症のことです。
こちらもホルモンバランスが大きく関係しています。
40代頃から起きるのが一般的ですが、20・30代であっても過度なダイエットなどで栄養が不足し、びまん性脱毛症が起きてしまうことがあるので注意が必要です。
3.けんいん性脱毛症
けんいん性脱毛症は、定期的に髪の毛を結んでいることが多い人に起こる脱毛症です。
長い間同じ場所で髪の毛を結ぶ習慣があると、頭皮の特定の部分だけに強い負荷がかかってしまいます。
そのため頭皮がそのダメージに耐えられず、薄毛が起きてしまうのです。
結んでいなくても、いつも同じ分け目にしている人が牽引性脱毛症を発症してしまうこともあります。
髪の毛は栄養によって作られるものですから、栄養が不足していたり、自律神経が乱れて栄養が頭皮に行き渡らなくなると薄毛になることもあります。
女性頭皮環境が悪くなれば薄毛になる可能性もありますし、逆に過剰な頭皮ケアによって頭皮がダメージを受けてしまい、薄毛が進行してしまうこともあるのです。
男性ホルモンは髪の毛の育毛・発毛に影響するの?
「男性ホルモンが多いと薄毛になる」という噂を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
男性ホルモンが多いと体毛が濃くなるといわれており、そういった人は薄毛になりやすいという説もあります。
結論からいうと男性ホルモンの分泌量は育毛・発毛に影響しています。
「テストステロン」という男性ホルモンは、男性らしい体つきや体毛を濃くしたり、性欲を高める効果を持った男性ホルモンです。
このテストステロンと体内酵素の5αリダクターゼが結び付くと、悪玉男性ホルモンと呼ばれる「ジヒドロテストステロン」が生まれます。
ジヒドロテストステロンは育毛や発毛に大きな影響を及ぼし、ジヒドロテストステロンが多ければ多いほど薄毛が進行します。
男性型脱毛症の症状が出ている人は、男性ホルモンの分泌量が多いことがわかっているそうです。
しかし男性ホルモンの分泌量が多いからといって、必ず薄毛になるというわけではなく、男性ホルモン「テストステロン」と5αリダクターゼが結びつくことが問題なのです。
この5αリダクターゼは遺伝が関係していて、分泌量などには個人差がありますが、5αリダクターゼを阻害するには適度な運動や生活習慣の改善が効果的と言われています。
女性の場合は、これらの影響が出るほど男性ホルモンが分泌されにくいと言われています
そのためAGAが男性型脱毛症と呼ばれています。
シリコンシャンプーは薄毛に影響するの?
一時期髪の健康を保つためにはシリコンシャンプーではなく、ノンシリコンシャンプーがいいといわれ、ブームが起きました。
シリコンは髪をコーティングする効果があり、それによって髪がダメージを受けるというものでしたが、シリコンシャンプーが一概に悪いわけではありません。
シリコンで髪がコーティングされると、摩擦に強くなりますし、髪の毛に艶が生まれます。
シリコンシャンプーが薄毛に影響するという根拠はありません。
シリコンシャンプーを使うと、毛穴が詰まって薄毛が進行してしまうと考えている人もいますが、それは洗ったあとにシリコンシャンプーをしっかり洗い流せていないことが原因です。
ノンシリコンシャンプーを使ったとしても、シャンプー剤をきちんと洗い流せていなければ、頭皮にのこったシャンプーは毛穴に詰まって頭皮環境を悪化させます。
薄毛に関係するのは、シリコンシャンプーかノンシリコンシャンプーかというよりも、シャンプーが正しくできているかどうかです。
また髪や頭皮に優しいといってノンシリコンシャンプーを選んでいることが、逆効果になっていることもあります。
ノンシリコンを謳っているシャンプーのなかには、頭皮環境の悪化につながる合成界面活性剤を配合しているものもあるのです。
界面活性剤は洗浄成分でシャンプーには必要な成分ですが、中には洗浄力が強すぎて頭皮に必要な皮脂まで洗い流して頭皮環境を悪化させるものもあります。
シャンプーを選ぶときはシリコンの有無ではなく、どんな界面活性剤が使われているかをチェックしましょう。
帽子をかぶると薄毛になりやすいって本当?
帽子をかぶると頭の中が蒸れてしまい、薄毛が進行してしまうという噂を聞いたことがある人もいるでしょう。
確かに帽子をかぶると、帽子のなかは蒸れてしまいますが、それが薄毛の原因になることはありません。
帽子をかぶっていても、1日の終わりにしっかり汚れや汗を落とし湿気や雑菌のない頭皮の状態にしてあげれば、薄毛になる心配はないのです。
帽子で蒸れた頭をそのままにしていれば、薄毛に影響してしまう可能性があるかもしれませんが、きちんとケアしていれば心配いりません。
それよりも帽子を被らずに頭皮を直射日光に晒す方が薄毛になりやすくなります。
頭皮や髪の毛は紫外線を受けることでダメージが蓄積されてしまいます。
とくに紫外線が強い時期は、紫外線対策として頭皮や髪の毛用の日焼け止めを使うか帽子をかぶって頭を守るようにしましょう。
紫外線は曇りの日や雨の日でも降り注いでいます。
日焼け止めを使ったあとや、帽子をかぶって頭が蒸れたあとは、しっかり頭皮ケアを行って頭皮を清潔な状態に保ちましょう。
パーマやヘアカラーが薄毛に影響することはあるの?
パーマやヘアカラーはおしゃれの一環ですが「やりすぎると髪の毛が薄くなるよ」といわれたことがある人もいるかもしれません。
これに関しては、必ずしも影響するとはいえませんし、全く影響がないともいえません。
パーマやヘアカラーをすると、現在生えている髪の毛に負担がかかります。
そのため切れ毛や枝毛などになりやすく、髪のボリュームが減って見えることがあります。
また、パーマ剤やカラー剤が頭皮に付くと薄毛などに影響を与えることも考えられます。
ただパーマ液やヘアカラー剤は頭皮に直接つけるわけではありませんし、髪の毛を成長させる毛根に直接影響するわけではないと考えられています。
そのため一概にパーマやヘアカラーが薄毛に影響するとはいえないのです。
適度にパーマやヘアカラーをする分には問題ありませんが、過度に行うと髪や頭皮の負担となり薄毛の原因になる可能性もあるので注意しましょう。
とくにブリーチを繰り返すと切れ毛は起きやすくなってしまいます。
正しい知識をつけて薄毛対策をしよう
男性、女性関係なく、薄毛が進行してしまうのは避けたいものです。
世間にはさまざまな薄毛に関する噂があり、その全てが正しいというわけではありません。
薄毛を予防・改善するためには、まず正しい薄毛に関する知識を持つことが大切です。
生活リズムの乱れや頭皮環境の悪化は遺伝や性別に関係なく薄毛に影響します。
いつまでもボリュームのある髪の毛を保つためにも、まず生活リズムや頭皮ケアを見直してみることから始めるといいでしょう。
正しいシャンプー方法を習慣づけるだけでも、頭皮の状態は大きく変わります。
噂に惑わされることなく正しい薄毛対策を行いましょう。
記事監修
毛髪診断士:細堀由香