抜け毛の原因は大きく9つ!意外と知らない抜け毛の話
育毛お役立ちコラム
2022.09.07
抜け毛が増える原因は複数あり、人によってはいくつかの原因が重なっていることもあります。
日常生活で何気なく行っていることが抜け毛の原因になっていることも考えられるので、抜け毛に悩んでいる方は一度自分の生活を見直してみましょう。
本記事では、抜け毛の主な原因をご説明します。
目次
- 1.抜け毛の主な原因
- 1-1.1. 遺伝
- 1-2.2. 生活習慣の乱れ
- 1-3.3. ホルモンバランスの乱れ
- 1-4.4. ストレス
- 1-5.5. 加齢
- 1-6.6. 喫煙
- 1-7.7. 紫外線によるダメージ
- 1-8.8. パーマやカラーリングなどによるダメージ
- 1-9.9. ヘアスタイル
- 2.抜け毛の原因はさまざま!生活習慣の見直しからスタートしよう
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抜け毛の主な原因
抜け毛が増える主な原因は以下の9つです。
1. 遺伝
男性の薄毛の大半を占めるAGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンと遺伝が関与していると言われています。[注1]
X染色体上に存在する男性ホルモン受容体(レセプター)遺伝子や常染色体に、AGA関連の遺伝子が存在しているというのが有力な説です。
父親や祖父がAGAによる薄毛の場合、高確率でその子や孫も薄毛になる可能性があります。
[注1]日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」p3,https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf,(参照 2022-08-23)
2. 生活習慣の乱れ
偏食や運動不足、睡眠不足といった生活習慣の乱れは、血行不良を招く要因になることがあります。
毛髪は毛細血管を通る血液から酸素や栄養素を受け取って発毛・成長するため、血液の流れが滞るとハリやコシのない弱った髪ばかりになり、抜け毛が増える可能性が高いです。
3. ホルモンバランスの乱れ
男性ホルモンは一般的に骨や筋肉の発達を促し、ひげや胸毛などの体毛を濃くする働きがあります。
しかし、頭部に存在する男性ホルモン感受性毛包では、逆に軟毛化現象を引き起こし、抜け毛を増長させる原因となります。[注1]
特に頭部の毛乳頭細胞に運ばれた男性ホルモンのテストステロンが、Ⅱ型5α-還元酵素の働きによって活性の高いジヒドロテストステロン(DHT)に変換させられて受容体と結合すると、毛母細胞の増殖が抑制され、髪の毛が成長しにくくなるのです。
加齢やストレスなどの影響でホルモンバランスが乱れると、DHTが増殖し、抜け毛が促進される恐れがあります。
4. ストレス
人の身体は、交感神経と副交感神経の2つから成る自律神経によってコントロールされています。[注2]
2つの神経は、普段は適度なバランスを保っていますが、過度なストレスを受けると交感神経が優位になり、自律神経が乱れる原因になるのです。
自律神経は内臓や代謝、体温といった身体の機能を制御するはたらきがあるため、自律神経のバランスが乱れると心身に不調を来し、髪の成長にも悪影響を及ぼすおそれがあります。
[注2]e-ヘルスネット「自律神経失調症」,https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-082.html,(参照 2022-08-23)
5. 加齢
年齢を重ねると身体機能が衰えて栄養の摂取・吸収率が大きく低下するため、加齢も抜け毛の原因の一つです。[注3]
髪の発毛・成長にはさまざまな栄養素が必要なので、栄養の摂取・吸収率が低下すると丈夫な髪の毛が生えにくくなり、抜け毛が増える要因となります。
特に髪の毛は、直接生命活動に関係しない部位であることから栄養素が回る優先度が低く、栄養失調の影響を受けやすいです。
[注3]厚生労働省「高齢者」p1,https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4at.pdf,(参照 2022-08-23)
6. 喫煙
タバコに含まれるニコチンには強い血管収縮作用があるため、慢性的に喫煙していると血行不良になったり、血管の老化を早めたりする原因となります。[注4]
特に喫煙は依存性が高く習慣化しやすいため、長期間にわたって髪の毛に悪影響をもたらす恐れがあります。
[注4]e-ヘルスネット「ニコチン」,https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/tobacco/yt-034.html,(参照 2022-08-23)
7. 紫外線によるダメージ
紫外線を浴びると皮膚に炎症が発生し、ヒリヒリとした痛みや赤みを生じることがあるでしょう。[注5]
日焼けによる一時的な炎症はしばらくすると収まりますが、繰り返し紫外線を浴びるとダメージが蓄積し、頭皮環境が悪化する恐れがあるので注意が必要です。
土台となる頭皮の健康が損なわれると丈夫な髪の毛が生えづらくなり、抜け毛の増加につながります。
[注5]環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」p22,https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf,(参照 2022-08-23)
8. パーマやカラーリングなどによるダメージ
パーマやカラーリングに使われる薬剤は皮膚には刺激が強いため、繰り返し使用すると頭皮が傷んでしまいます。
薬剤を直接頭皮につけないように配慮しても、皮膚への影響をゼロに抑えることはできません。
そのため、パーマやカラーリングを頻繁に行っている場合は抜け毛が増える原因になることもあります。
9. ヘアスタイル
ポニーテールなど、髪の毛を強く引っ張るようなヘアスタイルをしていると、毛穴に負担がかかり抜け毛が増えてしまう恐れがあります。
また、スタイリングにヘアワックスやヘアスプレーを使っている場合、成分が直接皮膚に触れると頭皮や毛穴に悪影響を及ぼすことも考えられるでしょう。
他にも長時間帽子をかぶっている方は、頭部が蒸れて雑菌が繁殖しやすい状態になります。
皮膚の常在菌は、普段は皮膚を保護する役割を担っていますが数が増えすぎると皮膚の細胞を攻撃し、炎症を引き起こす原因になることもあるので注意が必要です。
抜け毛の原因はさまざま!生活習慣の見直しからスタートしよう
抜け毛が増えるのは遺伝だからと思っている方が多いですが、実際は生活習慣やストレス、ホルモンバランスの乱れなど、その原因は多岐にわたります。
人によっては複数の原因が重なっていることもあるので、一度ご自分の生活を振り返り、抜け毛を増長させる要因になる行動を取っていないかどうか確認してみましょう。
記事監修
毛髪診断士:中野さやか